名藤
パート期間を経て2020年1月に正社員となりました、名藤(なとう)と申します。早く一人前として成長できるように日々研鑽していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
私は、これまでバイトも含めると5つの業種を経験してきました。元々は転職する気など全くなく、最初に入社した会社で出世して成功すると周りに宣言していたので、転職を意識しはじめてからも相談できる相手はおらず、自分と葛藤することは人一倍多かったと思います。
その対処法の一つとして、21歳から毎年誕生日に10年後の自分への手紙を書くという変わった趣味を持っていました。
今回は初コラムの記念に、誕生日ではありませんが、春先であることも踏まえて、初心に返って二十歳(約10年前)の自分への手紙を考えてみました。少し偉そうな言葉遣いになってしまうところもありますが、自分に向けてということで甘くみていただけますと幸いです。
二十歳の私へ。
これをあなたが読んでいるのは何月頃でしょうか。誕生日でしたらこれから大事な手術ですね。あと10年で失明すると宣告されてからだいぶ自暴自棄になっていたと思いますが、今まで大した波乱もなく生きてきた貴方ですから、きっとこの時期は必要だったのでしょう。
一先ず、2020年の私がこうして手紙を書いているのですから、安心してください。
二十歳の貴方がこれから歩む道は、本当に厳しい道です。頑張っても報われない時もあります。友人も去っていきますし、仕事でも嫌われ、家族にも泣かれるかもしれません。
それでも今の私は、貴方が歩んでくれた道を誇りに思っています。沢山の経験や価値観、思い出、スキルが今日の私の笑顔を作ってくれています。もちろん「あの時こうしていれば良かったのかも」と思う場面は沢山ありますが、それは次の人生があった時のお楽しみにしておきましょう。今の人生はこのルートで正解だと思います。
小学校の卒業式で書いた「二十歳の自分への手紙」は読みましたか?
同級生が録音してくれた「名藤くんはこういう大人になりそう」というテープもぜひ聴き直してみて下さい。
小学生の時に想像した二十歳が全然違う形だったように、貴方が想像する10年後と今の私の姿も全然違います。だから将来は考えなくて良いとは言いませんが、進もうと決めた道を頑張ればそれでいいと思います。そんな貴方を応援しています。
二十歳の貴方は10歳の私に胸を張っていると思いますが、今の私も同じです。高校時代は本当に頑張りましたね。でも、二十歳なんて全然ピークではありません。スポーツ自慢している内は私には勝てませんよ。学生時代の自慢ではなく、早く社会人として語れる自慢話を作ってください。
「貴方の決断は間違っていません。」と10年後も言えるように私も頑張ります。