大谷
先日、また大きな地震がありました。
東日本大震災から10年、改めて日本はいつ地震が来てもおかしくないと思わされました。昨年、一昨年を振り返ってみても、地震に限らず台風や大雨による洪水、大雪など自然災害は頻繁に起きています。
科学技術が発達し、人々の生活は昔よりは自然環境の変化を受けにくくなっています。それでも昔よりはという程度の話で、例えば少し長い間、雨が降らなければ水も使えなくなってしまいます。大雪が降れば道路が寸断され物流が途絶えたり、オール電化が進んだ現代都市では暖房による電力需要の逼迫も発生しやすくなっています。
私たちが当たり前のように過ごす日常のなかで、実は微妙なバランスのうえで成り立っていることがどれだけあるのか、考えてみる良い機会でもあるかもしれません。いざと言うときの備えというのは、自分の生活に切実に必要なものがどれだけあるのかを考えることでもあります。
備えあれば憂なしといいますが、備えがあれば多少、何かあっても慌ててスーパーに駆け込んで行列を作る必要もなくなります。いつでも何でも手に入るという便利さが、逆に危険な状況でもあるということを認識する必要があります。日常は、いつでも非日常に変わりうるということを忘れないようにしたいものですね。