松島
最近よく耳にしたり、目にする機会の多い「SDGs」という言葉ですが、私は最近までその単語が何の略称なのかよくわかっていませんでした。
少し前に国立駅で行われていたイベントを覗いて「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」という意味であることを知りました。
SDGsと聞くと環境問題の方が直結するイメージですが、社労士の仕事においても実は深い関わりがあります。
社労士法では、社労士は「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与すること」と規定されており、持続可能な労働社会保険諸法令・制度の実現のため、そして企業の発展とそこで働く人が活き活きと活躍できるようにサポートすることが、私たち社労士の役割だと思います。
保険料が高い割には自分たちの年金はもらえないのではないか、そもそも日本の年金制度自体が崩壊しているのでは、と現在の社会保険制度に対する不安も聞こえてきますが、過去に何度も法改正が入り、実現可能な制度として持続できるように見直しがされてきました。
今後は、年金制度が成立した時代に予測していた以上のスピードで少子高齢化が進んでいくことが推測されますが、時代の変化に合わせて制度が適応し、持続していくためにも、まずは社会保険制度を多くの人に理解して頂く必要があると思います。その役目を負っているのが社労士なのです。
私たちが代行している労働保険・社会保険の手続には大きな使命があると思うと、仕事の重みを感じ、気が引き締まる思いです。
さて、社労士の業務におけるSDGsから離れて自分個人の仕事におけるSDGsを考えてみますと……、毎日仕事に追われていてこれでは持続可能は実現できないのでは、と反省することばかりです。
定年70歳時代が現実になってきた今、10年後も20年後も仕事に魅力を感じ活き活き働くためには、長期戦略でもって日々の仕事にも取り組まないと続かないですね。