鈴木
暦の上での季節の変わり目を「節」と言い、1年には24の「節」があります。その中でも、5つの節句を「五節句」と言い、江戸時代には、祝日とされてきました。それぞれ5つの折り目である1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日は四季を味わい、邪気を払い、家族との絆を深める行事となりました。
中でも七夕の行事は、奈良時代から始まり江戸時代に一般的に広まったそうですが、中国との繋がりから強く影響を受けているそうです。
七夕の歌の中の「五色の短冊」の五色とは、論語で大切にされている「礼」や「仁」を短冊の色で表しています。
一説には、赤は、論語で言われる「礼」であり、目上の方への礼を大切に祖先や親に感謝をすること。白は、「義」であり、決まりを守り義務を果たすこと。青(緑)は、「仁」であり、人を愛し思いやること。人間力を磨き徳を積むこと。黄は、「信」であり、正直であること。また、人を信じ大切にすること。黒(紫)は、「智」であり、知恵を持ち正しい判断を行うこと。学業の向上を意味しているそうです。
数十年前の七夕の日に生まれ、誕生日が近くなると何気なくこの唄を口ずさんでおりましたが、短冊に込められた思いを大切に、年齢を重ねて行きたいと思います。
梅雨の合間ではありますが、来年は、七夕の夜空に、ベガとアルタイルが輝きますように。