田中
哲学者の岸見一郎さんのアドラー心理学を紹介した著書「嫌われる勇気」を読みました。過去にこだわらず将来の目的に目を向けるという前向きな生き方の考え方、自己受容、課題の分離等が書かれていてとても勇気づけられた一冊です。
自尊心・自己肯定感とは、「私はできる」「私は強い」と自ら暗示をかける事で、ポジティブ思考になる事だと思います。外国人と比べて日本人は自尊心が低いとも言われています。
一方の自己受容とは「できない自分」を否定するのではなく、ありのままに受け入れ、できるようになるべく前に進んでいく事です。自らに嘘をつくものではありません。と言っています。
他者の課題に介入しない。課題を分離する事によって、お互い協調しあい協力し合う関係(縦ではなく横の関係)につながるという概念を提唱していました。
「馬を水辺まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という表現があります。無理に水を飲ませようとしても相手は抵抗するだけです。納得できないと人は動かないです。
自尊心が低い人は自分に価値がないと思ってしまうものです。アドラーは「人は自分に価値があると思えた時にだけ、勇気を持てる」とも言っています。
自分には価値があると思う事が大切で、これからの自分の人生のタスクと向き合い、一歩前進できればと思いました。