私のモットーは有言実行です。不言実行こそが男らしくて格好いいと思います。しかし私はそんなタイプではありません。
有言実行と偉そうに言いますが、私の場合は口先だけで出来なかったことが過去にはたくさんあります。口ほどにもない奴です。
フルマラソンでは、どんなに苦しくても死んでも歩かないと言っていました。しかし、3年前のマラソンでは脚を痛めて初めて歩いてしまいました。わが社を、中小企業の模範となれるような会社にすると宣言しながら社内には混乱が絶えません。それでも堂々と生きている、また宣言するのが私流です。他人に迷惑はかけていませんから。
もしも言葉にしなかったら、少し苦しければ簡単に易きに流れてしまいます。そして簡単に諦めたことは誰にも気づかれることはありません。だからこそ目標を言葉にすることは私にとって退路遮断宣言なのです。
目標を口にしない人の多くは大きな成果をあげられない、これは多くの経営者を見てきた私の実感です。スポーツ選手、受験生、経営者・・・みんな同じだと思います。
結果として宣言通りに出来なくたっていいではありませんか。目標が100なのに20しか前進できなくたって、何もやらないよりもマシです。他人から責められることではありません。
自分にとって価値ある目標を宣言して一歩を踏み出す、そこにこそ意味があると信じます。口にもしないし、やりもしない、それが一番ダメなのです。
会社の経営計画は正にその宣言でもあります。計画通りにいかないこともあります。原因は行動か計画、どちらかに問題があったのです。その問題に気付くことも計画があればこそです。
前進するためには口にするのが一番。不言不実行よりも、勇気のある有言不実行の方がまだマシ。また批判されるかもしれませんが、それが怖くてコラムは書けません。