コロナ罹患

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 私の数少ない自慢のひとつは私自身が健康であることです。子供のころから病院といえば整形外科、歯科、整骨院くらいでした。歯科以外はほぼスポーツでのケガや故障ですから基本的には健康なのだと思います。

 そんな私も遅ればせながら先日コロナの陽性になりました。これだけ蔓延していたらいずれはとの覚悟はしていました。

 私より2日前に陽性になった方(私の濃厚接触者)は、私と家族の体調を気遣われて何度も連絡をくださいました。お互い様ですのに、お人柄が伝わります。

 こんなの故意でない限り誰も悪くありません。立場はいつ逆になるか分からないのです。その経験をネタにしてコラムを書いていますから、私にはそれだけで有り難いことです。

 私の症状は最高38.7°の熱、喉痛くらいで心配はしていませんでしたが、家族に負担が掛からないように東京都の宿泊療養施設にお世話になりました。

 自宅から新宿区内にある施設までの移動手段は都が手配してくれたタクシーですから至れり尽くせりです。

 施設はきれいな有名ビジネスホテルでした。普通のビジネスホテルにあって療養施設になかったものはタオル、髭剃りくらいです。三食付きでペットボトルの水、お茶、スティックコーヒー、ティーバッグ、インスタント味噌汁、洗濯洗剤は必要なだけ使えます。ただし館内の自販機は利用できませんでした。

 一番のストレスは、施設内では日に3回のお弁当配給時以外は自室から出られないことでした。

 都の職員さんや看護師さんとの問診や連絡はWEBか内線電話に限られ実際に顔を合わせることはありません。しかしどなたも仕事とはいえ予想を超える丁寧なサポートをしてくださいました。これにも頭が下がります。

 この療養施設がいつまで続けられるのか分かりませんが、これらはすべて公費で賄われているのです。日本はいい国ですね。