知り合いの経営者から自己破産するとのお知らせがありました。残念ですが、仕事柄そんな連絡が時々届きます。
創業時はあんなにキラキラしていたのに、いい思いができたのはほんの束の間、経営者人生の大半は荒波にもまれっ放しでした。
経営者になんてならなければよかったというのが実感でしょう。とはいえ、それも経験してみないことには分かりません。
私たちは子供のころから「努力は必ず報われる」と教えられてきました。しかし周りを見渡すと努力をしても報わない経営者はたくさんいます。
もしも努力が必ず報われるのなら世の中は成功者で溢れかえっている筈です。しかし現実はそうなっていません。
プロ野球選手も2軍選手の方が努力をしているものです。しかし長い間2軍で努力をしてきた選手で1軍に昇格してからスター選手になる人はほぼいません。
成功している経営者を見ていると、人の何倍もの努力を継続して成功の階段を上ってきたという人は少ない気がします。
もちろん、はじめから努力を放棄した人は話にもなりませんが、起業して5~10年頑張っても芽が出なかったら、努力やスキル、知識の問題ではありません。経営者としての大切な何かが足りないのかもしれません。
松下幸之助さんは、「本来事業は成功するもの、それが上手くいかないのは何かが間違っているからだ」と言いました。成功の要諦って何なのでしょうね。