話を聴け

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 大石会計では10年ほど前から、新年の仕事始めに全社員が各々理想の自分をイメージして日本一宣言をすることになっています。

 宣言は協調性、気配り、計画力、我慢強さ、笑顔、伝え方、雰囲気作り、時間管理・・・等々、各人が苦手にしていることの克服、あるいは得意としていることに更に磨きをかけることが目的です。

 毎朝礼で各人が「山田太郎、優しさ日本一、お願いします」のように一人ひとり声高らかに宣言することになります。ここ3年はコロナ禍で大声を出すことを控えていましたが今年から毎朝の宣言を復活させます。

 一年を通して毎朝仲間の宣言を聞かされ続けると、お互いが意識して相手を視るようになります。宣言したことを1年間やり続けたらいい習慣が身につく筈です。いい習慣はひとつの能力ですから身につけられたら一生の財産になります。

 私の今年の日本一宣言は『人の話を聴く日本一』です。私は子供のころからせっかちな子でした。世の中にはせっかちな社長が多いので、そのすべてが悪いと思いません。しかし恥ずかしながら、私の場合は人の話を最後までじっくり聴けずにイライラを自覚することがあります。私もいい習慣を身につけたいものです。

 日本一宣言もそうですが、朝礼ではお腹から大きな声を出すことそのものに意味があります。大石会計の朝礼は、ただ参加して人の話を聞くだけではなく、全員が当事者となって声を出したり動いたりする『元気になる朝礼』と銘打っています。

 はやくコロナが落ち着いて朝礼への外部参加を復活できたらと願っております。

※論語の安岡定子先生から学んだのですが、一般的に「きく」には「聞く」と「聴く」があり意味が違うそうです。
「聞く」→意識せず自然に耳に入ってくること
「聴く」→意識して耳を傾けること

 同じく「みる」にも「見る」「視る」「観る」「察る」があり違いは以下の通りです。
「見る」→意識せず目に入ってくること
「視る」→意識してみること
「観る」→じっくりみること
「察る」→目に見えないものまでみること