わが家の二人の子供たちは、どちらも就職してまだ1~2年です。私は彼らに日ごろから、「若い時代は必死にやれ」と言っています。
人生を通して苦労なく、ずっと楽しくやれたらそんなに望ましいことはありません。しかし現実はそんなに甘くはありません。
人生を農業に例えると、学生時代は、種まき、草取り、追肥の時代です。就職してもはじめの頃はまだ草取り、追肥、さらに学生時代についた害虫駆除の消毒も必要かもしれません。
要するに、我が家の子供たちは会社にとって多少の役に立っているかもしれませんが、まだ収穫期にもなっていないのです。なのに給料をいただきながら育ててもらっているのですから、会社というのは有り難い仕組みです。
いまキラキラしている社長たちも、はじめから苦労もなく上手くいったという話はほぼ聞いたことがありません。誰もが下積みの時代を経験しています。それはスポーツ選手や芸能人も同じです。
人生の分かれ道、右の道は平坦でその先には小さなリンゴの木が、左の道は険しいけれどもその先にたわわに実るリンゴの木が・・・そんな時、どちらの道を選ぶかで人生は大きく変わります。
常に険しい道を選ぶということは出来ないにしても、ここぞという時には覚悟を決めたいものです。
散歩をしていて、気付くと富士山の頂上にいた、なんてことは絶対にありません。困難を承知の上で意思を持って目指すからこそ富士山の頂に立てるのです。散歩の途中に富士山はありません。