私はこのコラムを書くにあたり意識していることがあります。読んでいただくためには、多少の波紋は恐れるなということです。
先週のコラムについても「採用基準の一つはかわいい人」と書いたところ、「これって書いていいのですか」と社内では多少ザワついたようです。
最後まで読んでもらえれば意味は通じるのですが、途中で読むのを止めると、「なんてヤツだ大石は」みたいな反応になってしまうのかもしれません。
と言いつつ、私も発する言葉については多少気を付けています。社内でうっかり余計なことを言ってしまうと複雑な反応が起こってしまい、それも面倒です。
「あの娘かわいいね」なんて容姿を口にしたことは10年以上ありません。もちろんブス、デブ等容姿のことは一切口にしません。人権派が多い世の中ですから、言葉だけが独り歩きすると危険です。
その意味では、男性よりも女性の方が言葉にデリカシーがないと思える場面が多い気がします。最近、私がウケ狙いでする実際にあったネタをお伝えします。
大石会計は1年ほど前からオフィスカジュアルを導入しています。デニムにTシャツでの出社もOKです。
ある日Tシャツで出社した時、女性社員から「代表、乳首が目立っています」と言われました。昭和の人間からすると「それがどうした」ってくらいの話ですが、あろうことかその瞬間は少し狼狽してしまいました。
見たくもないものが見えてしまうのも迷惑なのだと悟りました。私は翌日から乳首が見えそうなシャツの時には、朝出かけにシャツをめくってカットバンを胸に貼って出社です。還暦を過ぎたオヤジが、なんとも情けない姿だなと貼りながら凹んでしまいます。
案外女性の方が発する言葉にデリカシーが足りませんよね。平気でイケメン、デブ、ダサいなどと口にしますから。
今回はどうでもいいテーマでしたが、言葉を発しても、モノを書いても役にも立たず害にもならないのはつまらないものです。たまには毒を吐くのもいいかと思います。「沈香も焚かず屁もひらず」は私の人生観に反しますから。