私は50歳で初めてフルマラソンを経験して以降約20回完走しています。途中棄権は一度もありません。100キロマラソンも2回完走しました。
きっかけは2007年、顧問先の社長に誘われたことです。私は当時47歳、一回り年長の社長は私の高校の先輩で、毎年河口湖マラソンに参加されている方でした。
「大石さん、あなたも走ったらどうですか」と大先輩に促されたら断ることはできません。しかし前向きな参加ではなかったので誤魔化し程度の10キロランへのエントリーでした。
意外だったのは、私の参加を知った社員から「自分たちも参加したい」と申し出があったことです。3名の若手社員がフルマラソンに参加し2名が完走しました。ろくな練習もしていない社員が完走したことで、その翌年から事務所の参加者が増えてマラソンは秋の恒例行事となりました。しかし、私は相変わらずお付き合い参加の意識でハーフマラソン止まりでした。
ある時、知人に「マラソンを走ってきた」と話したところ、その知人から「大石さん、マラソンというのは42.195キロなんだよ」と返ってきました。
私にとってはハーフといえども自慢だったので多少ムカついて、ならば一度フルを走っておこうと決めて、50歳で初フルマラソンを経験しました。以降20回走っているのですから人生の転換は何がきっかけになるかは分かりません。
ものごとは前向きにとらえられるか、チャレンジ魂を持っているか、事前準備はしているかで違った結果がもたらされます。マラソンそのものにはあまり意味はありませんが、そこにも人生観が表れるものです。
マラソンを走らずとも人生が順回転している人はいいのですが、健康なのに躓きがちな人生を送っている若者にはお勧めです。
走ることは自身のストレス解消になりますし、周囲の人から「ヤルと決めたらヤリ切る人」と説明抜きに評価されます。
私はどうして走るのですかと度々聞かれます。答えは『ただのオヤジになりたくないから』です。
ハゲでデブでビジネスも上手くいかないというのは私の人生観に反します。少なくとも自分の意識で変えられるものは変えたいものです。ハゲだけは仕方ありません。
・・・昨日は毎年恒例の『つくばマラソン』に社員たちと参加してきました。原稿を書いている時点はつくば前夜なのでまだ結果は出ていません。