私は「働きがいのある会社」「社員にとっていい会社」を創りたいと日ごろから社内外で言っております。どうやったらいい会社が出来るのか、そんなことは私にも分かりません。でも、どんな会社がいい会社なのか、私なりのイメージはあります。
やり方は分からなくても、宣言することが大切です。退路遮断ではありませんが、宣言したら私自身いい加減なことは出来なくなります。みんなが見ていますから。
「社員にとっていい会社を作る」宣言に対して、「そんなの甘い」とか「そういう会社って、儲からないんだよね」って言われたことがあります。大きなお世話ですよね。働きがいがあるって、会社にとってなにかマイナスのことがあるのでしょうか。社員にとっていい会社って、経営者にとって良くない会社なのでしょうか。
決してそんなことはないのです。「働きがいがある」ということは、「社員がやる気を出す」ということでもあります。
多くの経営者にとって最大のテーマは、社員にやる気を出させることではないでしょうか。なのにいつでもやる気を挫いているのは経営者や管理者です。反対に、部下がダメで上司のやる気がなくなるなんてことは聞いたことがありません。
山本五十六元帥は『やって見せ、言って聞かせて、させてみて ほめてやらねば人は動かじ』の有名な言葉を残していますが、これには続きがあります。『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』
大切なことは昔も今も、「見本」「信頼」「支援」なのですね。