若い人たちの積極的なボランティア参加が増えています。とても素晴らしいことです。自腹で参加して大変な作業をしても不平も不満も言いません。
私も、子供のころはボーイスカウトでボランティアをしたことはありますが、大人になってからは申し訳ないのですがあまりボランティアに協力できていません。若者たちを見習わなくてはいけませんね。
ボランティアという社会貢献活動をする一方で、会社では不満を漏らす若者も少なくないようです。報酬をもらっていても納得できないことが多いのでしょう。
子供のころから、お稽古、学校、予備校、カルチャースクール……お金を払って勉強やスポーツを教えてもらっているのに辛いと教える側に文句を言う人はあまりいません。司法試験や会計士試験で死ぬほど苦しい勉強をしても、それには不満を言いません。
なのに会社に入ってお金をもらいながら学べる世界に入ると不満が出てくるって、不思議ですね。そこで頑張れるからこそまた人生が開ける気がするのですが、そう思えない何かがあるのでしょう。
お金をもらいながら学べ、チャレンジできる、そんな素晴らしい世界って会社の他にはありません。会社でなかったら、学ぶのも挑戦するのもすべて自腹でやるのです。
ボランティアや趣味では人を幸せにすることは困難です。当事者を瞬間的にいい気持ちにさせてあげられても根本から幸せにしてあげられないのです。
欲求5段階説を説いたマズローは、地位や名誉も超えた自己実現は職業でしかなし得ないと言っています。どんなに歌が上手くても、絵が上手でも、それだけでは人を幸せにすることはできないのです。それを職業にするから多くの人たちを幸せにできるのです。仕事ってそれだけ素晴らしいものです。人生を掛けるに値するものなのです。
誰かの役に立てて報酬をもらわないボランティアもいいですが、報酬をもらいながら人の役に立てる仕事で一人でも多くの人を幸せにしたいものです。