先日の夜中、耐え切れぬ腹痛に襲われ都立病院のER(救急救命室)へ。レントゲンを撮ると腹水が溜まっているとのこと。
腹水と聞いて思い出したのは、亡き父のガンの末期の症状です。丈夫な身体は神様からの賜わりものと自分の健康を過信していた私も、そのときばかりは緊張が走りました。
その後、血液検査、CT、エコーと検査が進むのですが、激痛だった割に結果はたいしたことはなく、診断は少し重い腸炎とのことでした。一安心です。
検査結果が出るまでの2日間、固形物禁止の食事制限が出されたことは、私にはいい経験になりました。食べ物に対しての見え方が大きく変わりました。
ほんの僅かなお吸い物も、味わって食べると、とても美味しいだけでなく感謝の気持ちが涌いてきます。
健康なときには、口では美味しい美味しいと言いながら、お腹を満たすために必要ないほど大量にバクバク食べていたことに気付きました。
娘が小学生のころ、外食で出されたデザートのケーキを二口ほどでパクリと食べた私に、「お父さん、どうして味わって食べないの」と呆れられたことも思い出しました。
作ってくれた人に感謝をこめて、味わって食べるほうが絶対に美味しいはずです。そんなことに気付いたありがたい腹痛でした。
苦痛の中では、仕事にも身が入りませんし、他人を思いやることもできません。社員や家族など周りの人たちを元気にするためにも、自分自身の健康管理は大切ですね。