「どうぞお席でお待ちください。お持ちしますので」……成田空港のリーズナブルなレストランのレジで注文した時のやりとりです。
日本っていい国ですね。当たり前に受け止めていますが、安いそば屋でも案外ホスピタリティあふれる応対をしてくれています。
先月ニューヨークに行ってきました。大学生のときに行って依頼35年ぶりでしたが、日本では当たり前の気遣いやサービスは外国にはほぼないのだと、改めて日本の良さを認識しました。
日本は安全で、清潔で、優しくて、親切で、こんな国ってほかにあるでしょうか。2020年の東京オリンピックでは、きっと外国人は度肝を抜かれます。
前回の東京オリンピックのころの日本はまだ成熟していませんでした。あれから50年経って日本はまったく違う国になりました。
40~50年前、日本では立ちションしているおじさんたちは普通の風景でした。山手線のホームはラッシュ時にも整列する人はいませんでした。海外旅行では、旗を持った添乗員さんの後を集団でついて廻る姿は欧米では冷ややかに見られていました。
いま、大挙して押し寄せる大国の国民の振る舞いに違和感を覚える人が多いと言いますが、40年前の日本とそんなに変わりません。
それにしてもアメリカって凄いですね。今から85年前に102階建てのエンパイヤステートビルが建てられているのです。しかも、その建築工事期間はたったの1年。現代のような重機もパソコンもない時代です。
東京オリンピックのために建て替える国立競技場は完成までに4年かかるといいます。資材も人材もないのはたしかですが、本当にそれだけでしょうか。