なかなか思ったとおりに行かないのが人生です。仏教ではこれを一切皆苦というそうです。ここでいう苦というのは、単に苦しいということではなく、思い通りにならないという意味らしいです
叶わない思いも多いのですが、そもそも思いもしなければ叶える対象がないのですから叶いようがありません。だからまず思うこと。
こうなりたい、ああなりたいという思いに日付を入れたら目標です。人は目標がないと、将来に対してつかみどころのない不安感を持ち、迷いが生じてしまいます。
しかし、一旦目標を決めると、不安や迷いは消えて、ゴールまでのハードルを認識することになります。と同時に、何をどうするべきか、何が困難なのかが具体的に浮かび上がってくるのです。人間の脳みそはよく出来ているもので、いまは答えが分からなくても、全力でその答えを探してくれるのです。
ということは、不安解消のためには明確な目標を持つのがいいということです。目標があれば、どうしたらいいのか考えるのが人間です。
散歩の途中で、気付いたら富士山の頂上にいたなんてことはないのです。富士山頂を目指しているからその頂に立てるのです。
健康な身体作りも同じです。お正月の摂取カロリーが多かった私が言うのもなんですが、人間の身体の細胞は120日間で90%が入れ替わるそうです。骨でさえ、2~3年で新しい細胞に代わるそうです。
そう考えると、“You are what you ate.”(あなたは食べた物そのもの)という英語の諺にあるとおりに、食べるものを意識せずにはいられません。
身体はなにを食べるのか、人の内面はなにを思うのかで変わっていきます。いい物を食べ、いいことを思いたいものです。