接待

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 一年は早いもので、あっという間に今年も年末を迎えました。年末は、どうしても接待や忘年会で街に繰り出す機会が増えます。飲食店にとっては、放っておいてもお客さんがどんどん入ってくれる、ありがたい季節の到来です。

 お客さんがいっぱい入ると、多くの方がそのお店を体験するので、良きにつけ悪しきにつけお店の評判が広がる季節でもあります。

 客の立場では、こちらがお連れしたゲストに気を使うのと同じように、店員さんにもそのお連れしたゲストに気遣いしてもらえるとありがたいです。そんなお店でしたら何度でも足を運びたくなります。

 先日行ったお店では、あろうことかお連れしたゲストではなく、ホストであるこちらに気を使ってしまうのです。

 ゲストより先に私に料理を運んでくるのです。ゲストに先に出すようそっとお店の人に耳打ちしました。

 私があまりに偉そうに振舞っていたのかもしれませんが、座っている席順を見たら誰がゲストか判断できると思います。分からなかったら誰がゲストなのか確認してくれるとありがたいです。

 少なくとも接待での利用を予定しているお店でしたら、そんな気遣いをしていただけると安心していろんな方に紹介できます。

 まあ、そんなに敷居の高いお店にお連れしたわけではありませんが、お連れしたゲストから「いいお店ですね」と言ってもらえたらこちらの立場も保たれます。改めて、飲食店は器の上だけの勝負ではないと思ってしまいます。

 器といえば、和食のお店でしたらお吸い物の位置にも気を使って欲しいですね。お客さんから見て、左手側にご飯で、右手側にお吸い物です。

 これって案外適当にやっているお店が多いです。1万円以上のコース料理を出すようなお店でしたら絶対に間違いませんが、出来ていない和食店が1割くらいあると思います。

 お客さんが知らないのは構いませんが、和食のお店は知らないでは済まされません。定食屋の大戸屋ややよい軒だって間違わないのですから。