あなたの会社には、どんな強みと弱みがありますか。中小企業の場合、この強みと弱みはそのまま社長の強みと弱みでもあります。
往々にしてこの弱みを改善することに力を注ぐ会社が多いものです。しかし、他社との競争において、ダメなところを改善したところで、普通の会社になるだけですから差別化にはなりません。
それよりも長所を伸ばしてより輝かせることで、他社とは明らかな違いが生まれます。たとえ多少の短所があってもいいではありませんか。ビジネスはすべての人に好かれる必要はないのです。
社員にしても同じです。ついついダメなところに目がいきがちですが、会社と考え方や方向性さえ合っていたら、いいところを探して伸ばしていきたいものです。
大石会計事務所の朝礼メニューの中に、『ほめほめタイム』というのがあります。朝礼の外部参加者からは一番人気のメニューです。
これは、くじ引きに当たった人を全員で褒めるというものです。もしも当たった人に褒めるところがなかったとしても、どこか見つけて褒めるのです。朝から褒められたら誰だって悪い気はしません。
そして、なによりも褒める立場の人にいい効果があるのです。人間の脳は一人称と二人称の区別はつかないので、他人を褒めることは自分を褒めることと同じなのです。褒めている人に自己肯定感が高まるのですからいいに決まっています。
社長にだって長所と短所、強みと弱みがあります。それなのに社員の短所と弱みだけに目がいきがちになるのですから人は困ったものです。
意識せずともいいところを探す習慣が身についたらいいですね。きっと社員の人生は変わると思います。そして、なによりも社長自身の人生が一番変わるはずです。