タクシー業界は景気のバロメーターです。私もタクシーに乗ると「1年前と比べて景気はいかがですか?」と、ついつい運転手さんに聞いてしまいます。
最近は、「良くなっている」と答える運転手さんが増えてきました。なかには「確実に……」と断言する人もいます。
アベノミクスに東京オリンピック、さらに道半ばの東北復興もあり、すでに建設業界を中心に空気感は近年になく良くなっています。「2020年まで安泰」とまで言う経営者も少なくありません。
いまだ、多くの会社は数字として業績に表れていないうちに言うのも少し気が早いのですが、あまり調子に乗り過ぎてはいけません。景気にはいつか必ず反動が来るのですから。
経営は長く続けることに意味があります。瞬間的に大きく儲かったとしても長く続かないことには意味がありません。普通の中小企業が目指すべきは、100億円企業よりも、100年企業なのです。
そんな長寿企業には、本業重視、不易流行、質素、社員重視といった共通点があると言われています。つまり、規模の大きさよりもあり方のいい会社が長続きするのです。そして、長く続くということは安定した収益がもたらされていると言うことでもあるのです。
大石会計事務所も長寿企業にあやかり「いい会社創りプロジェクト」を立ち上げました。年頭のコラムで宣言したように、社員が働き甲斐を持てると思える会社にするためです。
まず手始めに、社員アンケートをとりました。「あなたにとってのいい会社」を各人5つ挙げてもらいました。
1位 人間関係がいい 7位 給与がいい
2位 遣り甲斐が持てる 8位 業績がいい
3位 誇りが持てる 9位 教育制度がある
4位 正しく評価される 10位 ビジョンが明確
5位 個人が成長できる 11位 福利厚生がいい
6位 風通しがいい 12位 上司に恵まれている
母数が25名なので、世間一般の意見を反映しているとまで言えませんが、興味深い結果です。
さあ、これからが本番です。社員の、社員による、社員のための事務所運営……まだ始めたばかりで先は見えませんが、なんだか楽しみです。