大石会計事務所の年賀状を見た何人もの方から「社員が多くて大変ですね」と言われました。母からも「大変だね」と心配される始末ですから、私は、それほど頼りなさげに見えるのでしょうか。
みなさんが何を心配してくれているのか聞いたことはありませんが、母は、給料の支払いが大変なのではないかと心配しているようです。
ご心配いただけるのですから、ありがたいことです。たしかにお金が足りなくなるときは昔とは桁が違いますが、余るときにも桁が違うのですから、規模と資金繰りとは直接的には関係ないと思います。
会計事務所の規模の話をすると、大きな事務所は100~200人も社員を抱えていますが、9割の事務所が5人以下だそうです。ですから20数人の弊社は中堅といったところです。
これまで、社員数が増えることについて、大変だと思ったことは一度もありません。むしろ社員が少なかった頃のほうが大変なことが多かった気がします。
何が大変だったかといいますと、一番は退職者が出たときです。数人体制の頃は、余剰社員などいませんから、退職者がでると業務の引継ぎ等で社内がパニックになったものです。
そんな時、ある社長に言われた一言が忘れられません。「社員が10人を超えるまでその苦労は続きますよ」。なるほど、ならば10人超えを、と素直な私は思ったものでした。
社員が増え、いろんな業務に対応できることは楽しいものです。相続、人事労務、WEB、デザイン、システム……スペシャリストがいてくれるから助かります。
申し訳ないことですが、いま考えると、かつては自分たちの拙い知識で中途半端に対応していた業務もありました。もちろん一所懸命やっていたのですが、専門家には勝てません。
社員が3倍に増えると利益は5倍に増えるのが普通の会社です。そこは思い通りにいっていませんが、これからのテーマがあることも含めて、将来がますます楽しみです。