毎年のことですが、お正月を迎えると心新たに前向きになれます。考えると、ただ年が変わるだけなのですが、嫌なこと、面倒なこと、ストレスのたまることなど一旦クリアするには絶好の機会です。
リセットするだけでなく、強く心になにかを誓い再スタートできたらなおいいですね。その誓ったこと、つまり自分との約束を果たせたら、きっと本年はいい年になる筈です。
「少年老い易く、学成り難し」と言います。若いときには時間はいくらでもあると思ってしまいます。しかし、50歳代半ばの私には悠長なことを言っている余裕はありません。
振り返ると、これまで54年の人生で、本当に充実した一年を送ったと自分で納得のできた年は2、3回しかありません。他人の目は誤魔化せても自分自身を誤魔化すことはなかなかできません。
大石会計事務所は今年で創業から25年を迎えます。ここまで続けられたことは、自分の実力ではなく、多くの方に盛り立てていただいた結果だと心から感謝しております。
25年をひとつの区切りとして、これからの目標は、事務所を社員にとって働き甲斐の持てる職場にすることです。“言うは易く行うは難し”と承知していますが、思わないことには、口にしないことには変化も実現もしません。
かつての私は、お客様にご満足いただけるような仕事をするためには、社員の犠牲もやむなしと思っておりました。つまり、社員満足よりもお客様満足を優先してやってきました。しかし、結果うまくいかない場面もありました。
考えると当たり前ですが、社員にストレスが多い状態では、お客様満足などままなりません。お客さまにはお叱りをいただくかもしれませんが、お客様満足と同じくらい、いえそれ以上の社員満足の向上を目指し、社員が安心して働き続けられる職場を実現したいと、新年にあたり決意しました。
これは社員に甘く、優しく包み込むような経営をするということではありません。私がやるべきことは、社員が成長している実感があり、達成感と一体感と誇りを持てる職場をつくることです。
それが、結果としてお客様満足の向上につながり、盛り立てていただいている方々への一番の恩返しになるものと信じて取り組みます。気をつけるべきは、一番の敵は自分自身ということです。