私の今の環境は、すべて私が思い描いていた通りになっています。自分が欲しいと思ったものはすべて手に入れ、身につけたいと思ったものはすべて身につけています。何と思い上がった奴だとお思いでしょうが、事実ですから仕方ありません。そういうあなたも絶対に私と同じく、すべて思い通りになっている筈です。

　なぜならば、自分の価値観に反する家、自動車、洋服、アクセサリー等々を保有する人はいませんし、価値観が合わない人と結婚する人もいません。もしも納得がいかないのだとしたら、それは許せる範囲内の納得のいかなさなのです。本当に納得がいかないのなら、手放している筈ですから。

　また、見方を変えれば、いまある私の状態は、間違いなく過去に私自身がしてきた決断の結果ともいえます。良い決断をしたものには良い結果が訪れましたし、悪い決断をしたものはその反対の結果でした。

　そして、どのような時に良い決断が出来るのかというと、必ず心理状態が良い時なのです。心理状態が良ければ良い決断ができ、悪ければ悪い決断をしてしまうものです。悪い決断をすると悪い結果が招かれ、その悪い結果が悪い心理状態を生み出し、また更に悪い決断をしてしまう。そんな負のスパイラルに陥ってしまうことが最悪の状態ではないでしょうか。

　では、どのような時にいい心理状態になるのでしょうか。人は理由もなく感情が起こることはありません。私たちの周りで何かが起こるから、その結果として感情が動いているのです。

　つまり、起こる出来事をコントロール出来たら、感情をコントロールできることになります。偶然を待つことなく必要な時に求めている感情をつくることが出来るなら、そんなにいいことはありません。

　その意味では、私にとって感情をリセットできる良い習慣がいくつかあります。ひとつは、毎朝父の位牌に向かい心静かに手を合わせることです。最近では教育勅語を唱えることもそのひとつです。そんないくつかの習慣があるおかげで嫌な感情に引き回されることは少なくなりました。

　専門家の話では、寝る前には理想の自分をイメージするのが良いようです。理想のイメージをすれば良い感情になれます。そのまま眠りにつくのが最高なのだそうです。寝る前に本日の反省会をやるなんていうのは最悪ということになります。

　53歳の私がこれからする決断は、今後の人生の最終章に向けて大事なステップとなります。出来ることなら、良い心理状態で良い決断を積み重ねていきたいものです。テーマは良い心理状態ということですね。