先日、毎年恒例となっているマナーセミナーを開催しました。参加者を見渡すと、マナーを身につけたいという積極的な方よりも、業務命令で仕方なく参加している人が多かったようです。
テーマとしてのビジネスマナーは、あまりワクワクするものではないかもしれません。しかし、恥をかかないためではなく、ビジネスマンとしての成果を上げたいと思うのでしたら、一度はきちんと学んでおくことをお勧めします。
マナーには、挨拶や名刺交換の仕方をはじめとして多少のルールはありますが、基本は目の前の人に対する心遣いです。どのような印象を持っていただけるかが大切なのです。
その印象が売り上げなどの結果に大きく影響するのですから、他人からどのように思われるのかということは重要なテーマです。モノが良くて売れるのなら、あなたが売る必要もありません。成果を上げようと思ったら、理想とする自分を演じたらいいのです。
誠実に思われたいのなら、誰からも誠実に見られるように演じるのです。努力家に思われたいのでしたら、エレガントに思われたいのでしたら、そのように演じたらいいのです。まずは形です。形を演じるだけでいいのです。
演じて、演じて、演じ続けたら、やがてその演じている自分が本当の自分に、つまりは見かけ通りの自分になれるのです。中身から変えようと思ったら遠い道のりになりますが、見た目を演じるだけでいいのです。
誤解されやすい人というのは、世間が誤解をしているのではなく、本人が自分を理解できていないのです。自分自身をいい人だと思っていても、世間からそう評価されない人は、世間の評価の方こそが正しいと思った方がいいのです。人は見かけによりますから、誤解された自分が本当の自分なのだと自覚するべきではないでしょうか。