葬儀計画書というものを作成してみました。誰の葬儀かといいますと、私自身のものです。知人の葬儀社の方に勧められたことがきっかけでしたが、これからの人生を快適に、そして安心して過ごすことを目的として作ったのです。
これまで、自分の葬儀について考えたことなどなかったので、いい経験になりました。自分自身の最後を考え、近親者に意志を明確に伝えることは大切です。遺言書と同じく、いまの考えを書き記し、いずれ考えが変わったら書き換えていけばいいのです。
喪主、葬儀のグレード、菩提寺、戒名、お布施、遺影、自分が身につける服飾一式、出席者の選定、棺の種類、斎場、葬儀形式、祭壇、生花、霊柩車、火葬場所、骨壺、会葬礼状、会葬品……考えたこともないことに向かい合うのです。
お茶にするのかお米にするのか、会葬品まで選ばなくてはなりません。そこまでしないといくらかかるのか見積もりができません。見積もりがないと、心積もりもできません。
かつて私は、ある研修で自分自身の死に方を宣言したことがありました。翌月の研修日までに、自分の死に方を考えてこい、という課題が出されたのです。
いつ、どこで、死因、誰に見守られ、その時の家族状況、財産状態、会社の状態、社会の状態……これらを宣言するのですが、これはかなりヘビーな作業でした。なかなか簡単に宣言できるものではありません。
これからどのように生きるのかの宣言は、死に方の宣言であり、死後の執り行いの宣言でもあります。死に様は生き様そのものです。葬儀計画、みなさまも一度経験してみてはいかがですか。
ただし、借金して投資したものが計画通りに収益を生まないというリスクもありますから、大金を投じての設備投資には慎重さも必要です。困るのは、慎重になり過ぎて身動きできなくなることです。
石橋を叩き過ぎないことです。サラリーマンだって、自宅を購入するのに何千万円もの住宅ローンを借りるのですから。