観光立国

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 アベノミクス成長戦略の重点分野の一つに、「観光立国ニッポン」があります。2030年までに、訪日外国人数を年間3000万人にすることを目標にしているのです。そこで、現状はどうなのか調べてみました。

 【2012年 世界各国の外国人訪問者数】 日本政府観光局作成
1.フランス 8,301万人
2.アメリカ 6,696万人
3.中国 5,772万人
4.スペイン 5,770万人
5.イタリア 4,636万人
∶ 
∶ 
15.タイ 2,235万人
22.韓国 1,114万人
33.日本   835万人

 いや、自分の無知さに呆れました。日本の外国人訪問者数は世界33位なのです。タイや韓国よりもはるかに少ないと知って驚きました。こんなにすばらしい国なのに、日本は自国を知ってもらう努力がまったく足りない国なのです。

 2020年のオリンピックは東京開催に決まりました。1964年の東京オリンピックの時は、世界の人たちを受け入れるのに多少気後れする部分もあった日本でしたが、あれから50年が経ったいま、世界のお客様を迎え入れるのに十分相応しい国になりました。

 一昨年の震災以来、世界の人たちの日本人に対する見方は随分変わりました。震災は悲しい出来事でしたが、あれがきっかけとなり、私たち自身も本当に大切なものは何なのかに気づきました。もともと持っていた日本人の気高さに、あらためて気づいたのです。

 アベノミクス効果か円安効果なのかは分かりませんが、今年の訪日外国人数は1000万人を超える勢いのようです。多くの外国人に来てもらい、世界に誇れる日本文化、自然、治安、国民性等々を世界中に広めたいものです。日本を理解してもらえたら、彼の国の一方的な日本批判も冷静客観的に判断できるのではないでしょうか。