コンビニで同じビールを6本買ったら、店員がバーコードリーダーで丁寧にも6回読み取ってくれました。多少いらつきましたが、私も大人ですからこれくらいのことでいちいち嫌味を言ったりはしません。しかし、これが当社の社員でしたらきっと怒鳴りつけたことでしょう。要領の悪い社員はお客さまにとって迷惑ですから。
要領が悪いと言えば、私は社内で「住宅街の信号は無視せよ」と言っています。もちろん歩いているときの話です。住宅街にある6m道路の信号で、車が来ていないのに信号が変わるまで延々と立ち止まっているようでは絶対に出世できません。
先日、大石会計で導入した適性検査を自分で受けてみたところ、順法的ではないと判定された私ですが、原因はこんなところにあるのかもしれません。人様に迷惑となる駐車禁止や一時停止はきっちり守るのですが、多少のスピード超過や酒気帯びの自転車乗りなどについては「まあいいか」と思っています。
税理士なのに順法的でないと判定され少し複雑な気分ですが、なにごとも四角紙面に捉えたら楽しくないものです。柔軟性のある税理士と思っていただけたら幸いです。
それにしても、適性検査は使いようによっては大きな力となってくれそうです。大石会計の採用面接は最低2時間行います。採用者についてはさらに面接官を変えて二度目の面接を行います。しかしそこまで時間をかけても、面接だけでは本質的なところまではなかなか分からないものです。
先日の採用面接でのことです。女性の応募者は容姿端麗、受け答えもはっきりしていてやる気もコミュニケーション力も感じられました。通常でしたら確実に採用です。しかし適性検査では勤労意欲と協調性が極度に低く示されていたのです。これは短時間の面接では見抜くことができません。
実際には一緒に働いてみなければ分からないことも多いのですが、一旦採用してしまったら簡単に辞めてもらうことはできません。採用の失敗は教育では補えませんから、適性検査の有効活用はお勧めです。ご興味のある方は各担当者までお問い合わせください。
冒頭の話の顛末になりますが、コンビニ店員がせっかく6回も読み取ったのに、レシートには「208×6本=1,248円」と表示されていました。流石、コンビニのシステムは合理的です。