50歳時点で一度も結婚したことがない男性の生涯未婚率が20%を超えたという（読売新聞5月1日朝刊）。同じく女性は10%超らしい。30年前の男性の生涯未婚率は2.6％だったそうですからこの増加率は笑って見過ごせません。

　社会問題になっている少子化についても、そもそも結婚しない人が増えているのでは歯止めはかかりそうにありません。それにしても50歳結婚経験なしが生涯未婚という定義には少し違和感を覚えます。

　そういえば先日、顧問先の社長との会食の席で、同席していた弊社30代後半独身男性社員に対して、社長が「結婚したいの？」と聞いていました。お客さまからのストレートな問いかけに社員は少し困惑気味に「結婚したいとは思っています」。

　どうしたら結婚できるか教えようと言って社長の口から出た言葉は「念じるのだよ。強く」でした。念じ方が足りないから願いが叶わないのだと言うのです。 。

　流石、百戦錬磨の社長。言うことが違います。私も確かにそう思います。本気で念じたら行動が変わりますから結果も変わるに決まっています。本人の行動が変わらないようでは念じ方が本気ではないのです。。

　口先だけで結婚したいなんて言っているのは、ろくな練習もしていない高校球児が甲子園に行きたいと言っているようなものです。並みの練習では甲子園には行けないのです。。

　20年も30年も生きてきて、異性から嫌になるほど告白されるような選べる立場でしたらいいのですが、そうでないのならこちらから攻めていかないことにはチャンスが少な過ぎです。少ないチャンスをものにしようと焦ってババをつかんだのでは待った甲斐もありません。。

　一方、別れてもすぐに彼氏や彼女ができる人は、本人の魅力はもちろんですが、それなりの行動もとっているものです。勝手に向こうからやってくる出会いを待っていたのではいい人はみんな誰かにさらわれてしまいます。 。

「一念、岩をも通す」と言います。例え大ぼらに近いことでも、本気で念じたらどうにかなるものです。過去の感情、思考、行動が今の自分とその環境を形成しています。そして、今の感情、思考、行動が将来の自分を形成するのです。何もしないでいて人生が好転することはないのです。