攻めの経営

LINEで送る

 先週のコラムで、こんな時代だからこそ攻めの経営をして欲しいと書きました。ここまで厳しい環境では、何もしないでいると、普通の会社は確実にお客様を減らしてしまいます。三歩進んでも二歩さがってしまう時代ですから、なにか前進する工夫をしなくては後退するばかりです。

 攻めの経営と言いましても、設備投資や人員増強だけが攻めの経営ではありません。こんなご時世ですから、出来ればあまり大きなお金はかけずに、積極的な安心経営をしてもらいたいものです。

 攻めの経営ということは、目指すのは当然売り上げの拡大です。売り上げを増やすには、客数を増やすか客単価を上げるしかありません。つまり成長戦略です。そのための戦略は次の4つだけです。

(1)現在のお客さまに、より深く浸透する
(2)現在のお客さまに、新しいサービスを提供する
(3)現状のサービスを、新しいお客様に提供する
(4)新しいサービスを、新しいお客様に提供する

 たとえば、大石会計事務所が昨年はじめたホームページ制作事業は(2)の商品開発戦略です。新たにネット販売をはじめるとしたら(3)の市場開拓戦略です。また、(4)の多角化を目指す場合においても、いきなり(3)ではなく、まずは(2)既存顧客に新商品を販売し、それから(4)新顧客を開拓するといった段階を踏むことでリスクの低減が図れます。

  このように、方向性を明確にすることの効果は絶大です。皆さまの会社にはどんな戦略が当てはまるのか、よくお考えになってはいかがでしょうか。