このごろでは新聞を読まない若者が増えているそうです。確かにわたしの周りもその通りです。全国的には発行部数が2年連続で100万部以上の減少ですから驚いてしまいます。新聞社の経営は大丈夫なのでしょうか。
これはインターネットの普及が元凶かどうか分かりませんが、若者の活字離れが大きな原因と言われています。活字離れと言っても紙上の活字を読まなくなっているのであって、文字そのものを読まなくなっているのではないのだそうです。ニュースもテレビ欄もネットで読んでしまいますから、他のメディアでも見られる新聞情報に料金を払いたくないのでしょう。
いまでは百科事典なるものも普通の家庭にはなくなりました。わが家の広辞苑も開くのは年に数回のみで、あとの調べ物はネットでやっているのが現実ですから、若者ばかりを責めることはできません。
しかし、人間の脳みそはPC画面で文章を読む時より紙面で文章を読む時のほうがよく活動するのだそうです。感動したり記憶に残ったりするのも紙面の方だそうです。どうしてなのかは説明できませんが、紙の方がより想像力が働く気がします。使う脳みその場所が違うのかもしれません。
心や記憶に残るのが紙媒体だとしたら、わたしは多少高くても紙を買い続けます。また、将来は分かりませんが、今のところ電子書籍を読みたいとも思いません。目にも悪そうですから、やっぱり紙です。
昔テレビが普及したとき、新聞社やラジオ局が潰れると言われたそうです。しかし実際に潰れた新聞社はありませんでした。ですから、ネットが普及したからといって新聞社や出版社が潰れることはないと思いますし、そう願いたいものです。
ところで、わが家の購読紙はこれまで朝日新聞だったのですが、今月から別の新聞に切り替えてみました。20年以上読み続けた朝日新聞ですが、その左寄りの論調が気になって素直に読むことができなくなったので気分転換です。いちいち行間を読むのが癖になると楽しくありません。日ごろから習慣になっていることを、変えてみるのもまた楽しいものです。