毎年11月に開催される河口湖日刊スポーツマラソン、2011年の大石会計事務所からのエントリーは19人です。男性社員はフルマラソン、女性社員は27㎞の部が基本で、フルマラソンの完走者10人が今年の目標です。馬鹿げているかもしれませんが、達成できたらその分野においては日本一の会計事務所に違いありません。
きっかけは、2007年大会への4人の勇士の参加です。以来参加者は年々増え、とうとうこんな数になってしまいました。とは言っても実際のところランニングが社内でブームになっていると言うにはほど遠い状態です。日常的にトレーニングをしているのはほんの一部の社員だけですから、さしずめ年に一度のチャレンジ大会といったところです。多少の我慢や苦痛を伴うチャレンジには、チャレンジそのものに意義がある気がします。
副産物と言っては何ですが、この大会に出るようになってから社員が健康に気遣うようになったのです。通勤を電車から自転車に変えたり、減量宣言をしたり、食べ物にも気遣うようになったり、体重や体型を気にする社員が増えたのは喜ばしいことです。自己管理の出来ない人、自分にだらしない人が他人を気遣うことは難しいと思うからです。
ヨーロッパの諺に”You are what you ate.”というのがあるそうです。「汝とは、汝の食べた物そのものである」という意味です。要するに、自分自身の肉体は自分が食べたものでしか構成されないということです。
人間の身体は、数年ですべての細胞が新しくなると言われます。つまり、いまの身体は過去数年間に食べたものの集大成なのです。その人の食生活で個体そのものが変わってしまうのですから、口に入れるものを気にしないわけにはいきません。
経営者に限らず自分自身の健康に気を配るのは私たちの大事な仕事のひとつです。しかし病気でない人にとって健康問題は重要問題ですけれども緊急性のない課題ですから、つい疎かになりがちです。
中小企業の場合、経営者が会社そのものといったケースが少なくありません。そんな会社の経営者が健康を害したときの影響は大き過ぎます。お酒、煙草、食生活、睡眠、運動に健康診断、私も偉そうに言える立場ではありませんが日ごろからの心掛けが肝心ですね。