わたしたちは毎日挨拶をどれくらいしているでしょうか。おはよう、こんにちは、こんばんは、いただきます、ごちそうさま、行って参ります、行ってらっしゃい、ただいま、おかえりなさい、お先に失礼します、お疲れさま、おやすみなさい。家庭で、会社で、街中で、一日中挨拶ばかりです。
挨拶が大事とはよく聞きますが、そんなことは言われるまでもなく誰でも分かっています。普通に社会生活を送っている人で挨拶が出来ない人はいません。100人に「おはようございます」と声をかけたら必ず100人から返事が返ってきます。つまり、挨拶が大事というのはするとかしないとかの問題ではなく、タイミングとどのようにするのかの問題なのです。
ビジネスパーソンにおいても挨拶は基本であり、良好なコミュニケーションを実現するための潤滑油のようなものです。もちろん大石会計でも挨拶を大切にしていますから、うつむき加減でテンションの低い挨拶はわたしからのイエローカードの対象となります。
どんな場面であっても挨拶は自分からすることが大切です。相手の立場や年齢の上下といったことは関係ありません。そしてこれは少し難しいのですが、相手から気持のいい挨拶が返ってこなくても気にしないことです。確かに少し悲しい気持ちになりますが、それでも挨拶を返してもらうために挨拶をするわけではないのです。
関心を持った相手に対するお声掛けの形のひとつが挨拶なのではないでしょうか。ですからたとえ形式的に挨拶をしたとしても、ねぎらいの言葉や思いやりの言葉もかけられないようでは、挨拶が出来ていない人と変わりません。
極端に言えば、挨拶はTPOに応じた作法が分らなくても、洗練されていなくても、相手の方を気にかけているということが伝わりさえすればいいのかもしれません。無礼はいけませんが、多少の粗相があったとしても許してもらえると思います。
むしろ慇懃無礼に行うきっちりした挨拶でしたら、何も伝わらないどころかしない方がいいぐらいのものです。反対に、あまり関わりたくないなと思う相手でしたら、敢えて慇懃無礼に挨拶をするのもいいかもしれません。