このごろでは薬の副作用というものが問題になることがよくあります。良薬は口に苦いだけではなく、作用がある半面で副作用があることも忘れてはいけません。
出来ることなら薬のお世話にならなくてもいい健康な身体でいたいものですが、もしあなたがお医者さんから、次のような副作用のある薬の服用を勧められたらどうしますか。
寿命が縮む 7.2歳
肺がん発生率 5.0倍
喉頭がん発生率 20.3倍
心筋梗塞発生率 1.7倍
これらの副作用は、喫煙者(1日20本以上の喫煙)の非喫煙者に対するものです。これが厚生労働省の認めた薬の副作用でしたら大問題となるところです。喫煙者は喫煙の効用も言いたがりますが、普通に考えたら喫煙にいいことはあまりありません。
経営者の方に限らないのですが、体は自分ひとりのものではありません。健康を害すると周囲の人にかかる負担も少なくありませんし、ましてやそれが経営者の場合でしたらその影響はとても大きなものとなります。なりたくて病気になる人はいませんから大きなお世話かもしれませんが、健康管理には注意を払ってもらいたいものです。
とは言うものの、わたしも7年前まで喫煙者でしたから偉そうには言えません。わたしが喫煙していたころの大石会計では、スタッフ全員が喫煙者でした。それが今では、わたしの知る限り喫煙スタッフはいなくなったのですから、改めて経営者の影響は強いということを認識してしまいます。
5年前に胃がんで亡くなった父は、抗がん剤治療の副作用で髪が抜けてしまったことをとても気にしていました。すでに頭頂部が淋しくなっている息子を前に、頭をなでながら喪失感で落ち込んでいた父を懐かしく思い出します。