会計事務所は本当にやり甲斐のある仕事です。悩みの尽きない経営者の傍らでお役に立てるのが私たち会計事務所です。

　悩みの内容は各社違うようでいて、実際にはお金と人材の悩みに尽きます。どちらもある意味とても生々しいテーマです。

　お金については、企業経営はどんなにきれいごとを言ってもお金に詰まってしまったら一巻の終わりです。会計事務所は会社財務を身近で見ていますからここでは大いにお役に立てます。

　そして人の問題です。世の多くの会社は社内に人にまつわるトラブルを抱えています。

　私は朝起きて行くのが辛くなるような職場には絶対にしたくありません。まずもって大石会計が社員にとって働きがいのあるいい会社を体現し、伝播させられたらいいなと考えています。

　いじめ、仲間外れ、派閥・・・当たり前ですが大石会計ではどれも禁止です。これらをやった人には辞めてもらうと採用段階から宣言しています。もっとも、実際に辞めさせたことは一度もありませんが。

　大石会計の理念の一つに「人を大切にする感動経営」があります。これは単に社員が優しく大切にされる経営という意味ではありません。会社ですから厳しさがあるのは当然ですが、お互いが相手を大切にし合える職場にしたいのです。

　与えられるよりも与える、愛されるよりも愛する、応援されるよりも応援する、そんな自分でありたいし、そんな組織でありたいし、そんな自立した仲間たちと共に働きたいのです。

　家族や友人に「お父さんの会社はこんな会社だよ」「こんな素敵な仲間がいるんだ」と自慢したくなる、そんな会社にしたいのです。

　もちろんこれは言うほど簡単ではないことは私も承知しています。だからこそ目指す価値があると信じています。

　大石会計で2年前に行なった社内アンケートでは、全社員が大石会計の強みについて、人間関係の良さをあげました。ありがたいことです。

　感動経営企業と言うにはまだまだ遠いわが社ですが、一緒に目指してくれる仲間はいつでも歓迎します。

　最後に、私の経営者としての座右の銘は後藤新平さんの次の言葉です。

『財を残すは下　事業を残すは中　人を残すは上
されど財なくんば事業保ち難く　事業なくんば人育ち難し』