新年はいいものですね。昨年までのことはオールクリア、すべてはリセットされて、なんだか前向きな気持ちになれます。
7年前に現在地に移転したときの社員数は16人でしたが、まもなく40人になろうとしています。現事務所の床面積は400㎡以上あるので、私の代では引っ越しはないと思っていましたが、今では狭くなり私の居所は新年から隅の小部屋になりました。
社員が増えると、なぜか心配してくれる人が増えます。お正月に実家に帰ったときに、母から「大変だね。大丈夫なの?」と聞かれる始末です。心配性の母は、私が社員に給料を払えるのか心配してくれているのです。よく外部の方からも、「給料を払うのが大変ですね」とも言われます。
給料は売上げに対して一定の水準(労働分配率)に保つのが経営の基本ですから、給料の負担が多くて困るということはありません。だからといって給与水準は決して抑えていません。
私の方針として、給与水準は同地域の同業種と比べて1割増しにしたいと考えて実行しています。給料日が大変どころか、私の一番の楽しみはボーナスを支払うときです。約束よりも割り増したときの社員の喜ぶ顔は励みになります。
社員にとって、どの会社に勤めるのかは運のようなものです。特に中小企業の場合は、経営者のことも、昇給率も、働きがいも、実際に働いてみないと分りません。
そんな社員に、「この会社で働くことができてよかった」と思われるような経営をしていくことが私の一番の仕事です。
コンサルたちは「30人前後の事務所が一番大変」と言います。組織も仕組みも中途半端で利益率が悪くなるらしいのです。まあ中途半端さは否めませんが、裏を返せばまだ伸び代があるということですから、私自身は心配していません。それよりもこれからの展開の方が楽しみです。