社内の人間関係

LINEで送る

20170220

 会社内の人間関係って大切ですね。特に中小企業では大切です。その影響は大企業とはまったく違います。

 大企業でしたら人間関係が上手くいかなくても、2~3年の我慢でどちらかの転勤で離れられることになります。しばらく辛抱していたら嵐も通り過ぎるのです。

 しかし転勤のない中小企業では、人間関係が一旦悪くなると、もうこの世の終わりに思えてきます。この先何年も一緒に働くと思ったら気が遠くなります。これが中小企業の離職率の高さのひとつではないでしょうか。

 大石会計では採用面接において、「社内でいじめ、無視、派閥作り等をした加害者には会社を辞めてもらう」と伝えています。まだ辞めさせたことは一度もありませんが、これを強く伝えておかないと普通の会社では必ず被害者が出てしまいます。

 人間関係が原因で、毎朝会社に行きたくなくなるような憂鬱な気分には絶対になりたくありません。これは子供も大人も同じです。

 そしてその人間関係は、気分が良くないだけでなく、生産性をも必ず落とします。心ここに在らず状態で仕事をしては、平常時と同じ効率と品質は保てるはずがありません。

 工場などの流れ作業では科学的管理法は有効ですが、工程や判断が複雑になった現代ではそれ以上に人間関係が大きく生産性に影響するのです。

 中小企業の文化には社長の個性が顕著に表れます。社長の人柄、思想、職業観、人生観・・・・・・これらはそのまま会社の風土となります。社内の人間関係にも表れます。

 自分の価値観や心持ちが社員を通して社内に表れると思うと、心して経営しなければいけませんね。今日も反省です。