先日行ったゴルフ場のキャディさんはモンゴルの女性でした。日本人のルーツはモンゴル系と、子供のころ教えられたのも納得するほど見た目は日本人です。
そのキャディさんはグリーン上でパットのラインの読みが絶妙なのです。強さと狙いの的確なアドバイスはこれまで経験したことがないレベルでした。まあ、その通りに打てる腕がないのが残念ですけど…
聞くとそのキャディさんは、モンゴルにいたときは大学で物理学を教えていたそうです。ラインを論理的に説明されたのも納得です。
そんな高学歴の人がわざわざ日本にまで来てキャディをするのですから、もったいない話です。国家の損失です。
誤解されては困るのですが、大学で教鞭をとっていた日本人が、それを辞めてキャディを職業にするというのが考え辛いのです。
どう考えても日本は恵まれています。こんなに恵まれた国で生まれ育ち、生活しているのに、ああじゃ、こうじゃと環境に不平や不満を言っているようでは罰当たりです。
かつて、日本人の多くは外国人の就労を望んでいませんでした。それが今では外国人なしでは日本の経済は成り立ちません。
どうせ外国人に働いてもらうのなら、単純労働ではなく高等教育を受けた人に知的労働に就いてもらったらいいのです。その方が緩んだ日本人にはいい刺激になると思います。
一番お金がかかる教育を自国で受けて、日本の経済に参加して納税や社会保険料を負担してくれる…そんなにありがたいことはありません。そしてそれを望んでいる外国の方も多いのです。
生産年齢人口の減少が止まる気配がない日本においては、これが一番有効な対策なのかもしれません。