子供の躾において、みなさまのご家庭では父親と母親のどちらの影響が大きいでしょうか。
一般的には母親の方が躾に大きく影響します。子供と接する時間が長い母親の影響が大きくなるのは当然です。
わが家でも圧倒的に母親の影響が大きく、父親である私の影響はさほどでもありません。母親が日々口やかましく叱ったり、褒めたり、抱きしめたりしたことが、子供の習慣や人格形成には大きく影響したと思います。
毎日帰宅が遅い父親が、月に一度か二度気が向いた時だけ褒めたり叱ったりするのではダメですね。
これを例えて言えば、動物の調教と同じです。芸の訓練では、上手く出来たらその都度餌をあげます。今日は上手く芸が出来たから、また出来なかったからと言って、一日の終わりにまとめて餌やムチでは効果はありません。
会社における社員の育成も同じではないでしょうか。昇給時や賞与時の面談で、まとめて褒めたり改善点を提示したりでは習慣にはなりません。基本は褒めるも叱るもその都度その瞬間、小姑のようにやるのがいいのです。
小姑というと聞こえは良くありませんが、気が付いた都度細やかに指導することは大切です。もっとも、私はこれが苦手なのですが、幹部社員の細やかな指導を見て、日々学ばせてもらっています。
いい習慣は、ひとつの能力と同じです。習慣を変えるには潜在意識を変えなくてはなりません。それには小さな行動の積み重ねか、強烈な体験が必要です。強烈な体験は、意識して出来るものでもありませんし、したくもありません。テーマは『小姑のように』ですね。