毎週月曜日の『所長のコラム』は、書き始めて15年が経ちました。つらつら考えると、今の大石会計があるのはコラムを書き続けた影響もあるのかなと思えてきます。
コラムがきっかけで、多くのご縁に恵まれました。私の考えを理解して入社してくれる社員がいました。私の考えについてこられずに去っていった社員もいました。濃くなった大石会計の文化を気に入ってくれる人も、またそうでない人もいました。
万人に気に入ってもらうことは困難です。しかし、オーソドックスな考え方だけでは人の心は動きません。沈香も焚いて屁もひるのがいいのです。
私にとって毎週コラムを書く行為は、自分の思いや考えを整理し、より深く考えることができるいい機会でもあります。
私はコラムを書くにあたって意識していることがひとつあります。それは税金や会計のことには触れないようにしています。
単に事実や知識を伝えるのではなく、出来るだけ私自身の体験や哲学を伝えることにしています。私の悩みや心の歩みを伝えることは、経営者だけでなく社員の皆さまにも参考になると信じてきました。
書き溜めたコラムは『社長の教科書』『社長の指南書』(ともに現代書林)の出版に繋がりました。まさに塵も積もればというところです。
何かを続けることはとても大切です。質は低くても、とにかく続けることです。成果が出ないとすぐに止めてしまう人が多いのですが、成果は出なくともずっと続けることです。
大石会計が10年以上続けているものに、週一の地域掃除、公開朝礼、サンクスカード、マラソン参加、経営フォーラム等があり、論語教室も9年目になりました。
どれもが本業と関係のないものなので直接的にお金を生むものはありません。ただ始めるだけなら誰にでも出来ます。続けることで会社の文化になり、こいつは本物だと思ってもらえるのではないでしょうか。