想像してみてください。目の前に、橋の架かっていない大きな川があります。どうしても3日以内に対岸に渡らなければなりません。あなたならどうやって渡りますか。
向こう岸まで泳いで渡り切る、イカダを作る、川幅が狭くなる上流まで歩く・・・・・・方法はいくつも考えられます。人生においては、そんな判断を迫られる場面がありますよね。
そんな時にはつべこべ言わずに、川に飛び込んでしまうのがいいのです。考えているだけでは何も変わりません。最悪なのは、川を渡らずに済む大義名分を探して自分自身を納得させてしまうことです。
この頃の若者は、ものごとを実践する前にやり方を教えてもらいたがる傾向があります。川の渡り方に、はじめから他人の力を頼るのです。
会社はもちろん渡り方を教えます。しかし、会社は月謝を払って学ぶ学校と違います。社員は、お給料を貰っているのですから受身ばかりではいられません。『憤せずんば啓せず、悱せずんば發せず』です。※1
「習うより慣れろ」とも言います。やり方を学ぶだけでなく、実践しなければ意味がありません。『学びて時に之を習う、また説(よろこ)ばしからずや』です。※2
頭で考える“how to”より、やるしかないと心で決める“have to”が人生を変えるのです。
「YOU、やっちゃいなよ!」・・・・・・なにごとにもチャレンジを勧めたジャニー喜多川さんの名言、私自身の緩んだ心にも“喝”。
※1『憤せずんば啓せず、悱せずんば發せず』・・・・・・自分で理解したいと歯噛みするほどにならなければ指導はしない。答えを上手く言えずに口籠もってしまうほど真剣にならなければ教えない。(論語:述而第七)
※2『学びて時に之を習う、また説(よろこ)ばしからずや』・・・・・・学んだことを、機会があるごとに実践するのは、なんと喜ばしいことではないか。(論語:学而第一)