先日、初対面の方と名刺交換をしようとしたところ、以前に一度会っているのに覚えてないのですかと責められ、名刺を受け取っていただけませんでした。

　聞くと2～3年前に私と名刺交換をしていたそうです。てっきり初対面だと思っていた私は少し凹んでしまいました。

　恥ずかしながら、私はこのような場面がありがちです。同時に20～30人と入り乱れて名刺交換をするときなど、ついさっき名刺交換したばかりの方に、「はじめまして」なんて再度名刺を渡そうとするのですから情けないものです。ましてや1年以上前にお会いした人の記憶についてはまったく自信ありません。

　反対に、私が顔を覚えられていない立場だったとしても、決して腹を立てたりしません。相手に知られていないこちら側に存在感がないだけですから。私ごときは知られていなくて当たり前です。

　それにしても他人に悪態をつく人ってどんな心境なのでしょう。きっと孤独なのだと思います。自分の存在感や優位性を保つためにしてしまうのかもしれません。そうしたくなるのですから、きっと幸せではないのでしょうね。

　時々見かける、電車の中で大声をあげているおじ様たちにも同じ空気を感じます。日ごろから素敵な人たちに囲まれて生活していたら、他人をひどく攻撃することはないと思います。

　素敵な人の周りには同じような価値観を持った人が集まるものです。態度の悪い人の周りに素敵なご縁ができるとは思えません。

　私も我が身を振り返ると反省点は多いのですが、素敵なご縁に恵まれていることはありがたいです。そんなご縁を壊さないためにも、電車の中で大声を出さないおじ様でいたいものです。