中小企業は、社長がイメージした通りの会社になります。社長が気高い経営を心掛けているのに社内はトラブル続きということはありません。同様に、邪念の多い社長の下で気高い目標を達成する会社も生まれません。
大石会計を構成している様々な状況や文化も、私の人生観が反映したものです。社内で起こる良いことも良からぬことも、すべての因は私にあります。
大石会計では、新入社員に対して弊社をより理解してもらうために、私が講師となった小さな勉強会を行っています。教材は、弊社の経営計画書と私の著書『社長の教科書』『社長の指南書』です。
大石会計を知ってもらうためには、私と語り合うことが一番です。そこからお互いの共通言語が生まれ、同じ港を目指すクルーが増えてくれたらありがたいです。
反対に、価値観が合わないのだとしたら、早い段階でミスマッチに気付いてもらうのもいいことです。価値観の違いは、違いであって間違いではないのですから。
さらに幹部社員に対しても目指す方向性は大石と同じであって欲しいと言っています。これは一歩間違えたら独裁ですよね。
私の判断がいつも正しいとは限りませんし、私の人格も気高く崇高なものだとも思っていません。大石の判断が間違っていると思った場合にも、幹部社員は部下に対して、大石を否定するのではなく、誤りの指摘や批判の意見を私に直接ぶつけて欲しいのです。
批判されると、時に受け入れがたい気持ちになることもありますが、中小企業にありがちな裸の王様にはなるのも嫌です。社長の改善なきところに会社の改善はあり得ません。すべては私次第……今日もまた反省です。