経営計画

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 経営計画なんて必要ないと思っている中小企業の社長って結構多い気がします。残念なことです。

 売上目標や利益計画など、実際にやってみなければ分からないことを考えても意味がないと思っているのでしょう。考える時間があったら、お客様対応や作業をした方が収益につながると思っているのでしょうね。

 経営計画がなくても利益も人材も順調でしたらとやかく言いません。しかし、これまで私が関わらせていただいた中小企業で、困難な状況にたびたび襲われる会社には経営計画が100%ありませんでした。社長が経営計画をつくったらその多くは救われると思っています。

 経営計画がなくても業績好調の会社もありますが、そんな会社も計画があったらさらに加速する筈です。

 どうなりたい、どうありたい、どうやりたい、将来に対するイメージが大切です。このイメージが社長のビジョンです。

 会社がどこの港を目指すのか、その行く先は社員の人生にも大いに影響します。経営計画は、社長にとっては自分自身との約束ですし、社員にとっては社長がした社員たちとの約束でもあります。

 社長自身が会社の目標を掲げられないのなら、社員にも目標など求めないことです。目標があるから考え、工夫し、頑張れるのです。オリンピック選手で目標がなく頑張ってきた人はいません。

 目標通りの数字を上げることが経営計画の目的ではありません。計画と実際との間に差が出ることにも意味があるのです。数値目標を達成したその先に何があるのかが大切です。

 社員が苦しむための計画ではなく、みんなの心がひとつになって取り組みたくなるような経営計画でありたいものですね。