人には誰にでも不安があります。ポジティブ思考が大切だとみんな口を揃えて言いますが、簡単に出来たら苦労はありません。
老後のお金、健康、子供、結婚、キャリア、進学・・・将来起こるかもしれない、未だ見ぬものに対する恐怖心が不安なのだとしたら、それは生きるために必要なものなのかもしれません。
自然界では、のんきな生き物は生き延びることができません。その意味では不安は防衛本能の一つなのでしょう。
ただし不安でいることだけでは何も解決しないどころか、考えるほど深みにはまって自分自身を消耗させてしまいます。
不安が具体的なものならば、事実と向き合って行動するのみです。今の自分に何ができるのかに集中して行動している間は不安な感情は起こらないものです。
不安が漠然としたものならば、いま目の前のことに一所懸命になることです。仕事、スポーツ、音楽・・・忙しくしている時に不安な感情はどこかに忘れ去られているものです。
人は暇にまかせてあれこれ考えているとき、楽しい未来は描けないものです。心配や反省は瞬間で済ませて、あとは行動あるのみ、忙しくするのみです。私はこれまで忙しくしている人で深く悩んでいる人に出会ったことがありません。
不安や悩みは自分の人生のテーマでもありますから、そのまま未来の目標に繋がります。繋げなくてはいけません。未来に不安があるからこそやる気になれるものです。
いま何をやるかで将来が決まります。『未来の果を知らんと欲せば現在の因を見よ』ですね。