私の好きな政治家が逝ってしまいました。石原慎太郎、近隣諸国もメディアをも恐れぬ歯に衣着せぬ発言にはハラハラもし心地良くもありました。
石原さんが一橋大生だった若き日を過ごした国立市は、一橋大学を中心にした小洒落たアカデミックな街です。市民の権利意識は少し強いかなと思うことが時々あります。
20年ほど前に大学通り沿いの高層マンション建設を巡っては、景観権を求める市民の間に起こったマンション建設反対運動は、建設業者との間で訴訟に発展しました。
以前、石原さんが国立駅前でした演説で、「国立市民は景観景観と大騒ぎするけど、大学通りの派手な看板の見苦しいことと言ったら・・・」と聞いたとき、確かにと思ったものです。
政治家には親米派、親中派とだいたいどちらかの国には頭が上がらない人が多いのですが、石原さんはどちらに対しても毅然たる態度で「NOと言える日本」を貫いた政治家でした。
都知事としても「東京から日本を変える」といくつもの足跡を残しました。東京マラソン、東京オリンピック、ディーゼル車規制、尖閣諸島の買取宣言、新銀行東京・・・多少の失敗もありましたが十分過ぎる存在感でした。強い日本のあり方、防衛については確たる信条があり最も日の丸が似合う政治家の一人です。
それに対して、小池百合子都知事が何をやってきたか言える人はいますか。築地市場の豊洲移転への無意味な反対以外に何も思い浮かびません。リーダーとしてのイデオロギーは感じられません。その時どき風向きのいい政党を渡り歩き空気を読むのが上手な政治家といったイメージです。風向きや都合の悪い時には体調不良で入院してしまうのもリーダーとして相応しいとは思えません。
今後、石原さんのような国家観を持った政治家が現れて欲しいものです。今でしたら高市早苗さんです、かね・・・