大石会計では来る4月16日(土)に『第12回経営フォーラム』を開催します。2009年から連年開催してきたイベントですが、コロナ渦で3年ぶりの開催となりました。
会場はパレスホテル立川で定員を従来の3分の1の50名とし十二分に感染対策に努めた上で開催します。会場に来られない方にはZOOM参加もお受けしております。
思えば経営フォーラムの始まりは私の著書『経営以前の社長の教科書』の出版記念イベントでした。
当時の私は大石会計をどんな会計事務所にしたいかを真剣に考えていた時代でした。第1回フォーラムはそんな私が覚悟をもって方向性宣言をする場にしました。
当時を振り返って資料を見返したところ以下のように私が宣言した記録が出てきました。
①3年後に社員30名体制にし、多摩地区№1の会計事務所になる
②中小企業者から目標にされるような感動経営実践モデルをつくる
当時の私はまだ50歳前でやる気満々だったとはいえ、よくもまあ大勢の参加者を前に大風呂敷を広げたものです。目標到達への根拠もやり方も分からずに宣言したのですから勇気があったものです。
その後の結果は予定通りにいかないことも多く口ほどにもない奴でした。しかし当時15名だった社員は50名を超え、GPTWによる『働きがいのある会社ランキング』では5年連続表彰していただけました。活動面では朝礼、地域清掃、論語教室等はTVをはじめメディアで取り上げていただいたこともあります。あの時、あの宣言をしていなかったら、きっとどれも実現していなかったでしょう。
人間の脳というのはよくできたもので、分からないことがあると、ポッカリ空いた空白を埋めるような働きをするそうです。つまり、方法は分からなくても、やると宣言してしまうのがいいのです。それがその後の良き考えや思わぬ出会いに繋がるものなのです。
その意味でも社長には5年、10年後のなりたい状態をイメージした事業計画を作ってもらいたいのです。現時点でやり方なんて分からなくてもいいのです。
私は不言実行タイプの人が好きですが、不言の人は社長に向いてないと思っています。有言実行がもちろん一番ですが、有言不実行でも結構。夢を語るのもいいと思います。経営にはメッセージが必要です。周りをその気にさせる言葉を発するは社長の大事な仕事です。