Y.S

　数年ぐらい前に私の両親が埼玉の川越市にあるお寺にお墓を買いました。そのお寺は開創が永禄10年(1567)という、とても由緒ある立派なお寺です。そして昨年、そのお墓に父が眠る事になりました。

　お墓に入る前には、お寺の僧侶の方にしていただかなければならない事がたくさんあるため、私は妹とお葬式の前に僧侶の方の所にご挨拶にいきました。

　そして、その時にお布施など僧侶の方にお支払いしなければならない金額を提示されたのですが、私はその金額を見たときに本当に気絶しそうになりました。
あまりにも高すぎたのです。本当にどうしよう、と思いました。

　後で聞いた話なのですが、お寺に払う費用は全国の中でも関東は特に高く、その中でも川越は小江戸川越と言って江戸時代に神社・仏閣が幕府の庇護のもと、かなり力をつけていって、その名残が今でも続いているのだそうです。

　本当に泣きそうになったのですが、ただ、その時に妹の旦那様も一緒に来てくださっていて、その方が大手企業の営業をやっていたかやっている方で、すごい交渉がうまく、おかげで提示された金額のほぼ半分ですむことになりました。

　この時は本当に営業の人ってすごいなあ、と思いました。

　最後にお寺のお墓は確かに風情がありますが、残された人の事を考えるのなら、霊園とかの方がよいと本当に思います。あくまでも私見ですが…。